腫瘍の診断と治療

腫瘍の診断法
 臨床的には,X線超音波CTMRIなどで間接的に腫瘍を見つけ出す方法と,内視鏡などで直接腫瘍を観察する方法があります.また,血液生化学的に腫瘍マーカーを測定することで腫瘍の存在を確認することもあります.最近の検査法としてはPETと呼ばれる放射性同位元素を用いた腫瘍の検出法もあります.病理学的には,細胞診病理組織診を用います.


腫瘍の治療法
 外科的療法・・・・外科的に手術で腫瘍を切除する治療法.遠隔転移がなく,手術により治癒が期待される根治術と,治癒は期待されないが,腫瘍の存在による障害を取り除くための姑息術とがあります.

 放射線療法・・・・放射線を腫瘍に照射して,腫瘍細胞を破壊する治療法.舌癌,子宮頚癌,皮膚癌などでは,手術と同様の治療効果が期待されます.

 化学療法・・・・・抗がん剤を投与して腫瘍細胞を死滅する方法.腫瘍が全身に転移している場合ないし転移の可能性が考えられる場合に行われます.白血病などでは化学療法により治癒するものもあります.

 ホルモン療法・・・ホルモン剤を投与して腫瘍細胞を死滅する方法.前立腺癌,乳癌などのホルモン感受性の臓器から発生した腫瘍は,ホルモン療法により腫瘍が縮小します.

back